“御嶽(うたき)は、琉球の信仰の宗教施設である。「腰当森(くさてむい)」、「拝み山」などともいう。”
“御嶽は琉球の神話の神が存在、あるいは来訪する場所であり、また祖先神を祀る場でもある。地域の祭祀においては中心となる施設であり、地域を守護する聖域として現在も多くの信仰を集めている。琉球の信仰では神に仕えるのは女性とされるため、王国時代は完全に男子禁制だった。現在でもその多くが一定区域までしか男性の進入を認めていない。”
“御嶽の多くは森の空間や泉や川などで、島そのものであることもある。”
“大きな御嶽では、「神あしゃぎ(神あしゃげ、神あさぎ)と呼ばれる前庭や建物といった空間が設けられていることがある。これは信仰上、御嶽の神を歓待して歌ったり踊ったりするための空間である。”
“王国の祭政一致体制において最重視された御嶽は、斎場御嶽である。”
以上、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
沖縄本島に訪れる際、必ず足を運ぶのが、琉球王国最高の聖地とされる斎場御嶽(せいふぁーうたき)。※世界遺産に指定されてから、有料になってます。
特に好きな場所が、三庫理(サングーイ)。

空間の突き当たり拝所となっていて「神の島」と言われる久高島を拝することができる。
久高島については⇒
http://www.kudakajima.jp/
“琉球の創世神アマミキヨが天からこの島に降りてきて国づくりを始めたという、琉球神話聖地の島である。琉球王朝時代に沖縄本島最高の聖地とされた斎場御嶽(せいふぁうたき)は、この久高島に巡礼する国王が立ち寄った御嶽であり、久高島からの霊力(セジ)を最も集める場所と考えられていた。島内には御嶽(うたき)、拝み所(うがんしょ)、殿(とぅん)、井(かー)などの聖地が散在しており、中でも島中央部にあるクボー御嶽は久高島第一の聖域であり、男子禁制である。
久高島には琉球王朝に作られた神女組織「祝女(ノロ)」制度を継承し、12年に一度行われる秘祭イザイホーを頂点とした祭事を行うなど、女性を守護神とする母性原理の精神文化を伝えており、民俗学的に重要な島である。”フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
いつか、行くべ!久高島...
さて、ウィキペディアを活用してきましたが...難しい言葉がでてきますねぇ〜。
冒頭に「腰当(くさて)」とありますが...

「神と村」(仲松弥秀著/梟社)という名著にはこう書いてある。
「腰当とは、幼児が親の膝に坐っている状態と同じく、村落民が祖霊神に抱かれ、その膝に坐って腰を当て、何らの不安も感ぜずに安心してよりかかっている状態をさしていう。」
「このように、村落民と何の隔たりもなく、親しみ寄り添う、いわば村落民と一体になっている神、これがクサテ森に祀られている神であって、常時村落民と共にあり、これを抱き、護っている、いわば村落民がこの上なく信頼している神である。」
「この神は彼ら村人と血のつながった歴史的な祖霊神そのものであり、村人からみた場合は、すべてを投げ捨てて自分たちを抱き育ててきた親々の昇華した神である。このことから子である村人たちは苦しい時にも、悲しい時にも、また嬉しい時にもこの神に訴え、愛護を求め、信頼し、クサテにしてきたのである。」
おぉぉぉ...ぉ、余計に難しくなってきたぁ〜

当ブログ、ここまでアカデミックに展開したことがあっただろうか(笑)
昨年...行き止まりの道に迷いこみ、車をバックさせようと

...「んっ?」と車を降りる...妻が「どこ行くの?」...「ちょっと、待っとってぇ〜」と、誘われるように足を踏み入れた目の前の森のなかで...

…おばぁ

当ブログらしき展開(笑)
ではなく...

ここは、御嶽なんでしょうね。
フクギ並木で有名な備瀬の集落内にあるこの建物もそうなんでしょうね。(フクギ並木のこの地もちょいと観光化してきたなぁ〜美ら海水族館の隣やからなぁ〜今年行ったら、牛車に観光客が乗っていた。)

「神あしゃぎ」なんて言葉も上記にありましたが...
今帰仁村で出逢った「神あしゃぎ」。これも昨年っすね。初めて沖縄に行った1994年もここに来た記憶がある。

前掲書「神と村」にはこんな箇所がある。
「琉球列島のことであるが、いずれの島々も大きいとは言えない。島人の目は日常海に注がれ、広い海の彼方、すなわち水平線の彼方に想いを馳せる。広い陸地ならば、山の彼方に憧れを持つようになると思われるが、島人は水平線の彼方に憧れを持ち、何かわれわれの世界とは異なった、しかも幸福が待っているような世界を想念する。」
「二ライ・カナイ」のことっすね!
当ブログ、かつてこれほどまでにアカデミックに展開したことがあっただろうか(笑)

「もう、ここらへんでやめときなぁ〜」
「あ、あぁ…すまん、すまん…分かったよ。そない、いっせいにニョロニョロ出てきて言わんでもええがな!」

PS 国際通りで出逢ってしまうゴーヤのベンチ

…スッパイマンは、美味い。パイナップルキューピーは無関係...
posted by こころ元気配達人 at 23:55
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